来月4日と5日にソウルで開催される韓国・アフリカ首脳会議で、鉱物資源と再生可能エネルギー分野での協力が、重点的に議論される見通しです。
韓国・アフリカ首脳会議は、韓国が多数のアフリカ諸国を対象に開催する初めての多国間首脳会議で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が発足してから最大規模となる45か国以上の代表団が参加します。
韓国貿易協会がまとめた報告書によりますと、韓国とアフリカの協力においてもっとも優先される分野は、鉱物資源と再生可能エネルギーの分野だということです。
韓国は、産業用鉱物のおよそ95%を輸入に依存していますが、韓国がアフリカで採れる鉱物を現地で精錬する設備を構築したり、資源の開発に向けた多国間協議体などに参加したりすることで、今後、鉱物資源をより安定的に確保できるようになると期待されています。
アフリカ側も、鉱石の採掘にとどまらず、現地で精錬して付加価値を付けることで、経済基盤を強化することができるということです。
再生可能エネルギー分野については、太陽光や風力、そして水力発電のうち、どの方式を積極的に開発するか、韓国政府はアフリカ大陸の自然環境にあわせて国ごとに戦略を立て、開発投資を行う方針だということです。
アフリカの経済成長率は、2000年から世界の平均を上回っていて、ことしは3.8%、来年は4.1%の成長率が予想されています。
韓国のアフリカへの輸出額は、2020年の49億ドルから2022年には138億ドルに増え、アフリカからの輸入額も、2020年の26億ドルから2022年には65億ドルに増えて、輸出入ともに、2倍以上に増加しています。