韓国の平均賃金は、おととし、OECD=経済協力開発機構に加盟する38の国の平均の91.6%の水準まで上昇しました。
OECDが23日、発表したところによりますと、おととしの韓国の労働者の平均賃金は4万8922ドルで、OECDの平均の91.6%と、これまででもっとも高かったということです。
韓国の平均賃金は、OECDの平均との比較で、2020年に90.4%で初めて90%を超え、2021年は90.6%、そしておととし、91.6%と、年々上昇しています。
韓国の平均賃金は、おととしの時点で、OECDに加盟する38か国中19位となっています。
1位は、7万9473ドルのアイスランドで、続いてルクセンブルク、アメリカ、スイス、ベルギー、デンマークの順でした。
日本は4万1509ドルで25位でした。
韓国の平均賃金は、2014年に日本を抜いて以降、その差を広げています。
一方、韓国国内では、性別や勤め先、雇用形態によって賃金格差が激しくなっています。
韓国の男女の賃金格差はおととし、31.2%で、1996年のOECD加盟以降、男女格差の1位を継続しています。
また、統計庁によりますと、おととし、大企業の社員の月平均所得は中小企業の2倍を上回り、正規労働者の1時間当たりの賃金は非正規労働者の1.4倍に上っていました。