ソウル市は、市民の憩いの場として10年前に開発した散策路「トゥルレキル」を、観光客を含め、より幅広い層の利用につながるよう、短いコースに分割することにしました。
ソウルの「トゥルレキル」は、ソウルの歴史、文化、自然生態などをテーマした8つのコース、合わせて156.5キロの散策路で、2014年11月15日に開通しました。
しかし、1つのコースの長さが平均20キロと長いため、ソウル市では、コースを細かく分け、観光スポットとして広報することで、観光の活性化に役立つと判断したということです。
ソウル市は、利用者がそれぞれの体力に合わせてコースを選び、1回の散策でゴールまで歩けるように、いまの8のコースを、ことし4月に21のコースに分けることにしました。
各コースのスタート地点には、その地域の特性を生かした案内板やスタンプボックスを設置するほか、コースの途中には展望台や特色のある休憩所を作り、歩くだけではなく、さまざまな観光や体験ができるようにします。
市民が安心して利用できるように、防犯カメラを設置するほか、緊急時に通報できる非常ベルの設置も拡大します。
ソウル市では、「今回の再整備により、ソウル市民だけでなく、国内外の観光客にも、ソウルの魅力を十分に味わってもらう機会を提供したい。世界中の人々にとって、ソウルの『トゥルレキル』が一度は歩いてみたい散策路になるよう、改善に取り組む」と話しています。