先月、行われた全国共通の大学入学テストは、学校の教育課程に含まれない難問を排除した形で行われましたが、全体の難易度は、去年より上がっていたことが分かりました。
ことしの大学修学能力試験は先月16日に行われ、採点結果が7日に発表されました。
それによりますと、国語は、試験の難易度が、2019年と並んで、これまでで最も高かったということです。
数学は、難易度が高かったとされる去年よりも、わずかながらさらに難しくなっていました。
英語は、最上位の「1等級」と判定された受験生の割合が、これまでで最も低くなっています。
すべての教科で満点をとった人は、浪人生1人だけでした。
政府が、学校の教育課程に含まれない難問を大学入学共通テストから排除したのは、塾や家庭教師といった私教育への過度な依存を防止することが目的です。
今回、教育課程に含まれるものの非常に難易度の高い問題が出題されたことについて、教育部では、成績が優秀な受験生を適切に判別するための措置だと説明しています。