かつては手軽な通信手段として重宝された電報サービスが、138年の歴史に幕を閉じることになりました。
韓国で電報サービスを行っている通信大手のKTが15日、発表したところによりますと、1か月後の来月15日にサービスを終了するということです。
韓国に電報が導入されて138年後の終了となります。
KTは、「通信市場の環境の変化により、電報の利用者が年々急激に減っていて、累積赤字が膨らみ、これ以上サービスを続けることができなくなった」と説明しました。
KTは5年前に国際電報サービスを終了しています。
韓国では、1885年に電報サービスが開始され、およそ100年間にわたって、文字ベースのおもな通信手段として広く利用されました。
しかし、1990年代に入り、電子メールと携帯電話が普及したことで、電報を利用する人が急激に減り、2010年代からは、お祝いやプレゼントの代わりに送られるなど、用途が限定されていました。
アメリカでは2006年に電報が終了し、ドイツでもことしのはじめに終了するなど、電報サービスは世界的に無くなる傾向にあります。