韓国でも肥満の増加が問題となっていますが、コロナ禍での行動制限が一部残っていた去年、韓国の成人の肥満率がおととしにくらべて若干ながら上昇し、3人に1人の水準にさらに近づいたことがわかりました。
疾病管理庁は、肥満の危険性に対する意識を高めるため、各自治体がまとめた肥満率を公開しました。
肥満率とは、体重を身長の2乗で割った指数「BMI」が25を超えた人の割合です。
韓国の成人の肥満率は去年32.5%となり、おととしの32.2%よりも0.3ポイント増えました。
もともと増加傾向にあった肥満率は、2018年の31.8%から2020年に31.3%へと小幅ながら減少しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し、運動量が減ったことで、2021年から再び増加しました。
なかでも、去年、男性の肥満率は40.2%で、女性の22%を大きく上回り、30代男性の場合は、51.4%と男女各年代別で最も高い結果となりました。
30代の男性は、20代よりも運動量が少ないうえ、デスクワークをする時間が長くなるほか、飲酒の機会が増えることなどが肥満の原因として挙げられています。