韓国で通り魔事件が相次いで発生したことを受け、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、通り魔事件への根本的な対策を講じるよう、改めて指示しました。
尹大統領は21日、韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理との定例の会議で、最近、多発している通り魔事件について、「治安対策の強化などを含め、通り魔事件への根本的な対策を講じるべきだ」と述べました。
先月21日、ソウルの新林(シンリム)駅付近の路上で、30代の男が刃物で通行人を襲い、1人が死亡、3人がけがをする事件が起きたのに続き、今月3日には、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市にあるデパートの近くの歩道で、20代の男が、周囲の人を刃物で襲い、1人が死亡、13人がけがをする事件が起きました。
こうしたなか、ネットには無差別殺人を予告する投稿が相次いでいて、人々の不安が高まっています。
尹大統領は今月4日にも、凶悪犯罪に対する強硬な対策を講じるよう指示していましたが、今月17日にソウル市の登山道で、30代の男が、通りすがりの女性に性的暴行を加え死亡させる事件が発生したことから、改めて対策を急ぐよう求めたものとみられます。
2023年8月23日修正