連日、猛暑が続くなか、熱中症で亡くなる人が全国で相次いでいます。
消防当局が2日、発表したところによりますと、ことしの猛暑対策期間が始まった5月20日から今月1日までの間に熱中症によって亡くなったと推定される人は23人に達し、去年の同じ期間に比べて3倍以上に増えました。
行政安全部は、1日の午後6時に、猛暑に対する警報レベルを、「警戒」から最も高い「深刻」に引き上げ、猛暑による被害の予防に乗り出しました。
こうしたなか、1日に開幕したボーイスカウト・ガールスカウトの世界大会「世界スカウトジャンボリー」のキャンプ地で、400人が熱中症の症状を訴えました。
ジャンボリーの組織委員会は、2日から会場内の冷房設備の運用を強化したほか、外で長時間歩かなくてもいいように、シャトルバスの運行を30分間隔から10分間隔に短縮しました。また、キャンプ地に設置された簡易の病床を、およそ50床から150床に増やすということです。
一方、韓国鉄道公社は、猛暑の影響でレールが曲がる恐れがあるとして、レールの温度測定を通常よりも頻繁に行うほか、全国133か所に設置されたスプリンクラーでレールの温度を下げることにしました。
鉄道公社によりますと、通常、時速300キロで走行する高速列車は、レールの温度が55度から60度の場合、運行速度を230キロから170キロの間まで減速し、レールの温度が60度から64度の場合は時速70キロに減速します。64度を超える場合は運行を中断するということです。