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政治

尹大統領がウクライナを電撃訪問 ゼレンスキー大統領と会談

Write: 2023-07-15 21:53:26Update: 2023-07-15 21:56:08

尹大統領がウクライナを電撃訪問 ゼレンスキー大統領と会談

Photo : YONHAP News

尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は現地時間の15日、ロシアの侵攻が続くウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領との会談で、ウクライナへの追加支援を早急に行うなど、連帯を強化する考えを表明しました。 

会談は、ウクライナの首都キーウにある大統領官邸のマリインスキー宮殿でおよそ110分間行われました。

尹大統領は、会談後の共同記者会見で、「韓国はウクライナとの連帯を強化し、ともに戦っていく」とした上で、「ウクライナに対する安全保障および人道的支援を早急に実施するとともに、戦後の再建事業で協力することで合意した」と明らかにしました。

具体的には、これまで行ってきた防弾ジャケットやヘルメットなど軍需物資の支援を今年中に拡大する一方、韓国政府がすでに約束している1億5000万ドルの支援に加え、世界銀行と協力して追加の財政支援を実施すると発表しました。

また、戦後のウクライナ再建事業については、インフラ建設などで両国が協力していくことで合意しました。再建事業には、韓国の財政当局がこの事業のためにあらかじめ確保している1億ドルの予算を活用する予定です。

さらに尹大統領は、ゼレンスキー大統領がロシアとの戦争をめぐり、終戦の条件として掲げている「平和のフォーミュラ(公式)」の重要性についても共感を示しました。

ゼレンスキー大統領は、ウクライナからのロシア軍の撤退、ウクライナ領土の復元、戦争による損失補償など、いわゆる「平和のフォーミュラ」を終戦の条件として提案していますが、ロシアはこれを拒否しています。

今回のウクライナ訪問に先立ち、尹大統領は、リトアニアでNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席したあと、12日からポーランドを訪問し、15日に帰国すると報じられていましたが、ポーランドでの日程を終えたあと、そのままウクライナに向かいました。

大統領室は、ウクライナ訪問の可能性について否定していたため、今回の訪問は、セキュリティー上の懸念などから極秘に進められたものとみられます。

今回の会談は、ゼレンスキー大統領からの要請を受けて実現したもので、5月にG7広島サミットをきっかけに会談して以来、2回目です。

首脳会談に先立ち、尹大統領と金建希(キム・ゴニ)夫人は、ロシアの侵攻によって多くの民間人が犠牲になった、キーウ近郊のブチャを視察しました。

韓国の大統領が、戦争中の国を訪問したのは、初めてです。

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