福島原発の汚染処理水の海洋放出について韓国政府が独自に安全性を検討した最終報告書が7日、公表されます。
国務調整室の朴購然(パク・クヨン)第1次長は6日、会見を開き、「政府はこれまで日本側が公開した資料や視察団の活動から得た資料などの分析にもとづいて、日本政府の汚染処理水の放出計画に関する独自の検証を行ってきた。7日にその結果を説明する」と明らかにしました。
この報告書には、▶韓国原子力安全技術院などの専門家らがおととしから進めてきた検証結果▶韓国の視察団が入手した未加工のデータの分析結果▶日本側の放出施設の試運転を点検した内容に加えて、▶IAEA=国際原子力機関の包括報告書の評価などが盛り込まれているということです。
また、原子力安全委員会の関係者によりますと、「韓国政府の報告書には、日本側への提案も含まれている」ということです。
朴次長は、今月5日にIAEAが公表した報告書について、韓国政府として尊重する立場を表明していますが、「韓国の技術的な検討とは別だ」とも話しています。
一方、IAEAのグロッシ事務局長は今月7日から3日間の日程で韓国を訪れ、IAEAの報告書について説明を行う予定です。