世界のジャーナリストでつくる非政府組織「国境なき記者団」が、毎年、各国の「報道の自由」について調査する「世界報道自由度ランキング」で、韓国は去年より4ランク下がって47位となりました。
「国境なき記者団」が現地時間の3日に発表した、2023年の世界報道自由度ランキングによりますと、調査対象の180の国と地域のうち、韓国は去年より4ランク下がって47位だったということです。
「国境なき記者団」は、韓国の全般的な状況について、「韓国のメディア関係者は、伝統的価値観と企業の利害関係により、番人としての役割を果たせないことがしばしばある」と評価しました。
また、「名誉棄損罪は依然として、7年以下の懲役刑にあたるため、メディアは個人名や企業名などの重要事項を伏せることもあり得る」と指摘しました。
メディアが置かれている経済的環境については、「収益は広告に大きく依存していて、広告は編集に影響を及ぼし得る」という見方を示しました。
また、「韓国のメディアは、政治家や政府高官、大企業からの圧力にさらされている。韓国のメディアがネット上のいじめの被害者になることもあるが、これについての保護はほとんど行われない」と指摘しました。
自由度ランキングの1位は、7年連続でノルウェーで、アメリカは去年より3ランク下がって45位、日本は3ランク上がって68位でした。
中国は4ランク下がって179位で、最下位の180位は去年と同じ北韓でした。