2014年に起きた旅客船「セウォル号」の沈没事故からちょうど9年になる16日、仁川家族公園で追悼式が開かれました。
韓国南西部の全羅南道(チョンラナムド)・珍島(チンド)沖で2014年に起きたセウォル号沈没事故では、修学旅行中の高校生など、行方不明者を含め304人が犠牲となりました。
セウォル号の追悼事業などを行う「4.16財団」の主催で開催された追悼式には、遺族をはじめ、仁川市の劉正福(ユ・ジョンボク)市長や行政安全部の韓唱燮(ハン・チャンソプ)次官など200人あまりが出席しました。
「セウォル号一般人犠牲者遺族協議会」のチョン・テホ委員長は、「セウォル号沈没事故の真実は、まだ深い海の中にあるが、私たちが忘れずに関心を持ち続ければ真相は究明される」としたうえで、「韓国社会が犠牲者をきちんと追悼できるように助けてほしい」と訴えました。
劉市長も追悼の挨拶で、「9年が経った今もなお、痛みは変わらない」としたうえで、「未だに日常に戻れていない遺族の悲しみを共に分け合いたい」と述べました。
一方、仁川市のセウォル号追悼委員会は15日、仁川市庁前の広場で追悼行事を開きました。追悼委はまた、今月1日から16日までを追悼期間に指定し、4.16キロを市民と歩いたり、引き揚げられたセウォル号の船体が保存されている場所を訪れるなど、追悼行事を開催しました。