北韓の核の脅威に対応するための拡大抑止、いわゆる核の傘の提供について、韓米の首脳が合意したのを受けて、「拡大抑止戦略協議体(EDSCG)」が近く再稼働する見通しとなりました。
趙太庸(チョ・テヨン)アメリカ駐在大使は25日(現地時間)、韓米両国は今後1、2か月のうちに拡大抑止戦略協議体を開催するものとみられると明らかにしました。
拡大抑止戦略協議体は、北韓が対話を拒否しさらなる挑発の可能性に言及している状況で、韓米両国がとり得る対応策のひとつとみられています。
拡大抑止戦略協議体が開催されるのは、2017年以来、5年ぶりで、外交や国防分野の次官級が参加し、アメリカの戦略核兵器の韓半島への展開など、北韓に圧迫を加える具体的な方策が議論される見通しです。
北韓が事実上、核兵器を保有していたとしても、それを認めるわけにはいかないという前提の下、核兵器を実際に使用できないように強制する過程で韓国政府の声を反映させる枠組みになるものとみられます。
国防部によりますと、現地時間の29日に開催される予定の韓米国防長官会談でも拡大抑止戦略協議体の開催日程が議論される見通しだということです。
一方、アメリカのホワイトハウスでは、アメリカ国家安全保障会議(NSC)インド太平洋調整官のキャンベル氏が、韓国戦争戦死者を悼む「追悼の壁」の竣工式典を前に開かれた、韓国駐在アメリカ軍戦友会の懇談会に参加し、堅固な韓米同盟を再確認しました。