大統領室の高官は25日、最近の北韓の状況について、「経済状況や制裁、新型コロナ、大雨による被害などを総合的に分析すると、餓死者が出ているとしても驚くことではない」と述べました。
高官は、「国際社会の制裁で、様々な困難に直面しているなか、新型コロナの感染拡大の影響により圧力や苦痛が増したといえる」として、北韓の状況は極めて深刻であるという認識を示しました。
北韓はことし5月に、新型コロナの感染拡大を受け、北韓と中国との間にある中朝国境を封鎖していて、食糧難が深刻化し、一部の地域では、餓死者が出ているという可能性が提起されています。
また、高官は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が就任式で表明した、北韓への「大胆な計画」について、「具体的な内容を詰めている段階だ。具体的な内容の公表には少し時間がかかる」と述べました。