尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は21日、朴振(パク・ジン)外交部長官から業務報告を受け、強固な韓米同盟を中心に、アメリカ・中国・日本・ロシアの周辺4か国との外交を推進し、中東、アフリカなどとの関係を強化して国益を最大化してほしいと指示しました。
大統領室の姜仁仙(カン・インソン)報道官が記者会見で明らかにしました。
尹大統領はまた、「経済外交が最も重要だ」としたうえで、「韓国経済に役立つのであれば、大統領はどこでも訪ねて行く」と強調したということです。
尹大統領はさらに、2030年の万博を釜山(プサン)に誘致するために外交部と各国に置かれた大使館など在外公館が総力を挙げるよう指示しました。
韓日関係については改善に向けた強い意志を示していて、朴長官は、「大統領は韓日関係の改善に強い意志を持っている。韓日が共通の利益に沿って信頼関係を築いていかなければならないという考えだ。そうした見解をもとに合理的な解決策を模索しようと努力中だ」と説明しました。
外交部は、韓日の首脳が相互訪問するシャトル外交を復活させるという目標をかかげ、そのために両国間の懸案の解決策を早期に見いだす方針です。
また、アメリカとの関係においては、核心分野の経済安全保障のチャンネルを強化し、中国とは来月開催予定の韓中外相会談など高官級の対話で戦略的な意思疎通を図ることにしています。
さらに、IPEF=インド太平洋経済枠組みをめぐる交渉に積極的に参加するなど、新しい経済秩序の構築を主導し、韓国独自のインド・太平洋戦略を年内に策定するとしています。