韓国とアメリカが来月に予定している合同軍事演習は、2017年まで行われた「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」に似た方式で行われることになりました。
名称は変わりますが、「乙支フリーダム・ガーディアン」が5年ぶりに復活する形となります。
国防部が21日、発表したところによりますと、韓米両国は、来月22日から9月1日まで行う合同軍事演習の名称の変更をめぐって協議しているということです。
演習の方式は、従来の「乙支フリーダム・ガーディアン」に似たものになるとみられます。
行政安全部は、行政府職員による有事対応訓練「乙支演習」を、韓米合同軍事演習の期間中の来月22日から25日に実施すると発表していて、ことしからは、「乙支演習」が第1部、新たな名称に変わる韓米合同軍事練習が第2部として行われることになります。
「乙支フリーダム・ガーディアン」は、1954年から国連軍によって行われてきた「フォーカスレンズ演習」と韓国軍による「乙支演習」を1976年に統合したことで始まり、2017年まで毎年8月に行われてきました。
文在寅(ムン・ジェイン)政権の2018年に、南北関係への影響を懸念し延期されましたが、2019年に「乙支演習」と韓国軍独自の「太極(テグク)演習」を統合した「乙支太極演習」が行われ、「乙支フリーダム・ガーディアン」は廃止となりました。
ことしの演習は、これまでのコンピューターシミュレーション方式だけでなく、実際の兵力を動員した野外の機動訓練も行う方向で検討しているということです。