北韓の核実験が迫っているとの分析が相次いでいるなか、韓国の情報機関、国家情報院トップの金奎顕(キム・ギュヒョン)院長がアメリカを極秘訪問したことがわかりました。
アメリカ・ワシントン近郊のダレス国際空港に現地時間の19日午前、到着した金院長は、VIP用のルートを使って空港を出ました。その際、スタッフらは傘で金院長の顔を隠し、現場に待機していた乗用車に乗り込みました。
金院長のアメリカ訪問は、ことし5月に国家情報院長に就任して初めてとなります。
滞在期間や日程の詳細は確認されていませんが、アメリカの情報機関やホワイトハウス、国務省の要人らに会い、韓半島の懸案について議論する見通しです。
金院長はまた、ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)らとも面談する可能性があると伝えられています。
加えて、去年10月にCIAのバーンズ長官が韓国を訪れた際に、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領と面談しているため、相互主義に従って金院長も、アメリカのバイデン大統領と面談するか注目されます。