韓国が独自開発した超音速戦闘機「KF-21」の試験飛行に初めて成功しました。
防衛事業庁は19日、KF-21の試作機が慶尚南道(キョンサンナムド)にある空軍第3訓練飛行団の滑走路を離陸し、33分間におよぶ試験飛行に成功したと明らかにしました。
今回の試験飛行の成功で、韓国は超音速戦闘機を開発した世界で8番目の国へと一歩近づきました。
金大中(キム・デジュン)元大統領が2000年11月に最先端戦闘機の独自開発を宣言してからおよそ22年で、それが現実となりました。
防衛事業庁によりますと、KF-21は2021年4月に初の試作機が作られ、地上での各種チェックを経て、今回、初の試験飛行が行われました。
今回は初の飛行だったため超音速での飛行は行わず、小型飛行機程度のスピード、時速およそ400キロ(200ノット)で飛びながら基本的な機体の性能などをチェックしたということです。
KF-21は今後、2000回あまりにおよぶ飛行試験を通じて飛行領域を拡大し、各種の性能チェックや空対空武装の適合性などが確認されれば、2026年に量産がスタートします。
空軍は、2026年から2028年に40機、2032年までに追加の80機、合わせて120機を配置する計画です。