朴振(パク・ジン)外交部長官が、今月18日から就任後初めて日本を訪れ、岸田首相や林外相らと会談する方向であることが、NHKの報道でわかりました。
NHKが14日、日本政府関係者の話として報じたところによりますと、 朴振外交部長官は、ことし5月の就任後初めて、来週18日から3日間の日程で日本を訪れ、岸田首相や林外相らと会談する方向で調整が進められているということです。
NHKは、「韓国側は、ことし5月の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足後、韓日関係の改善に意欲を示し、今月には徴用工問題の打開策を話し合う官民合同の協議会を立ち上げて議論を進めていて、今回の訪問で日本側にどのような説明を行うのかが焦点だ」と伝えました。
外交部当局者は14日、記者団に対して、「決定された情報を共有したり、公式に発表したりする段階ではない。まだ調整中で、何も決まってはいない」と語りました。
朴長官が日本を訪れれば、安倍元首相が銃で撃たれて亡くなったことについて、弔意を示すものとみられます。
また林外相と会談すれば、徴用工問題など両国の懸案をめぐる幅広い議論が行われるとみられます。
会談では、相対的に関係改善の糸口を見つけやすい民間交流の活性化や経済協力の促進などが取り上げられる可能性が高いとされます。
尹大統領は今月4日、ソウル龍山(ヨンサン)にある大統領室で日本の経団連=経済団体連合会の代表団と会い、今後、協力の幅が広がるよう、両国企業経営者間で意思疎通を続けてほしいと呼びかけました。
韓国の外相が会談を目的に日本を訪れるのは、2017年12月以来です。
朴長官が今月18日から日本を訪れ、林外相との4年7か月ぶりの韓日外相会談が開かれれば、両国の交流、協力の再開に向けた外交トップの一歩が踏み出されることになります。