オミクロン株の新たな派生株「BA.2.75」が14日、韓国で初めて確認されました。
疾病管理庁が発表したところによりますと、14日、仁川(インチョン)に住む60代の男性がオミクロン株の新たな派生株「BA.2.75」に感染していることが確認されたということです。
この男性は8日に症状が現れ、11日に新型コロナの陽性判定を受けています。
この男性は発症する前の14日以内に海外渡航歴がなく、同居している人や周りの接触者で感染者はまだいないということです。
保健当局は接触者に対して14日間追跡検査を行う方針で、この男性の詳しい感染経路についても調べているということです。
「BA.2.75」は、ことし6月にインドで初めて検出されてから急速に広がり、イギリス、カナダ、アメリカなど10か国で119件が確認されています。
この変異株は、「BA.2」株に比べてスパイクタンパク質部分に8か所の変異があって感染力が高く、ワクチンや感染で得られた免疫が効かない可能性があるとされ、WHO=世界保健機関が監視を強めています。