尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は、サイバー攻撃など、武力以外の手段による攻撃を実際の攻撃と組み合わせた軍事戦略、「ハイブリッド戦」に対応できるよう、サイバー戦力を高度化する方針を明らかにしました。
尹大統領は13日、京畿道（キョンギド）城南（ソンナム）市で開かれた第11回情報保護の日の記念式典に出席して祝辞を述べ、そのなかで、ハイブリッド戦に対応するため、サイバー戦力や技術を高度化する方針を明らかにしました。
まず、官庁と民間の有機的な情報共有分析体系を構築し、サイバー脅威に効率的に対応すると強調しました。
またイスラエル式エリート養成プログラム「タルピオット」に因んだ、サイバーセキュリティ分野の業務に就いていた兵士の除隊後の就職や起業を支援する「サイバー・タルピオット」や、非常事態に官民の力を結集するための「サイバー予備軍」の創設などをします。
さらにサイバー人材の不足を解消するため、大学や大学院にサイバー関連の専攻課程を増やすほか、最精鋭の開発人材やホワイトハッカーの育成を通じて10万人の人材を確保することで、サイバーセキュリティ技術を戦略産業として育てていきます。
またサイバー犯罪への対応に関する国際ルールの「ブダペスト条約」への加盟を進める方針です。