おととし、韓半島西の海、西海で韓国公務員の男性が北韓軍によって射殺された事件と北韓関連の別の事件で、検察が13日、国家情報院を家宅捜索しました。
韓国海洋水産部に所属する漁業指導船の乗組員が、おととし9月に、西海で北韓軍によって射殺された事件をめぐっては、当初、海洋警察と国防部は、この乗組員がみずからの意思で北韓側に渡ろうとしていたと判断していましたが、最近、根拠がないとして2年前の判断を覆していて、国家情報院は今月6日、報告書を無断で削除した疑いがあるとして朴智元(パク・ジウォン)前院長を告発しています。
また2019年11月に、韓半島東の海、東海でだ捕した北韓漁船の船員2人に対して、韓国への亡命を希望していたにもかかわらず、漁船内で同僚16人を殺害したとして北韓側に送還した別の事件をめぐって、合同調査を強制的に早期終了させた疑いがあるとして、当時の徐薫(ソ・フン)元院長を告発しています。
検察は、当時の国家情報院が大統領府青瓦台や国防部などとやり取りした文書や報告書を押さえるため、13日午後、国家情報院を家宅捜索しました。
捜索は、国家情報院が検察の要求する資料を提出する方式て行われたということです。
検察は今月11日に、公務員射殺事件をめぐって、国防部の関係者を参考人として呼び出し、調査結果を覆した経緯を調べています。