10日に着任したアメリカのフィリップ・ゴールドバーグ韓国駐在大使が、12日午後、韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官に就任あいさつに訪れました。
この席で朴長官は、「私たちの前には、北韓の核とミサイルの脅威、サプライチェーンの変化、新型コロナウイルスなど、課題が山積している。共に解決することで、韓米同盟はさらに強固なものになる」と強調しました。
これを受けてゴールドバーグ大使は、「これまで韓米同盟は韓半島だけでなく、域内の安全の礎のような役割を担ってきた。今もその役割を果たしている」と述べました。
そして、「5月の韓米首脳会談で採択された共同声明に後押しされて、両国は韓米同盟をグローバル戦略的パートナーシップに発展させようとしている。このことは域内の経済、なかでも両国の経済と安全保障において極めて重要だ」と強調しました。
ゴールドバーグ大使は、これを前に12日午前、外交部庁舎に信任状の写しを提出し、安倍元首相の焼香所が設けられたソウル日本大使館の広報文化院を訪問して弔問するなど、公的な業務を始めました。
韓国駐在アメリカ大使は、1年6か月間、空席でしたが、今回、抜擢されたゴールドバーグ大使は、職業外交官のなかで、もっともランクが高いとされる経歴大使(Career Ambassador)です。
職業外交官が大使として韓国に着任したのは、2011~2014年に大使を務めたソン・キム北韓担当特別代表以来です。
ゴールドバーグ大使は、ボリビア、フィリピン、コロンビアで大使を務めた経験のあるベテラン外交官で、北韓政策については強硬派として知られています。