尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の支持率が、就任から2か月で30%台に下がったことがわかりました。
世論調査会社「リアルメーター」が、今月4日から8日にかけて、全国の18歳以上の2525人を対象に調査を行ったところ、尹大統領の国政運営について「うまくやっている」と答えた人は、前週の調査より7.4ポイント下がった37.0%、「うまくやっていない」と答えた人は6.8ポイント上がった57.0%で、前向きな評価と否定的な評価の差は20.0ポイントに広がりました。
尹大統領の5月10日の就任後、リアルメーターの調査で支持率が40%を割り込んだのは、これが初めてです。
8日に発表された韓国ギャラップの調査結果でも、尹大統領の支持率は40%を下回っています。
支持率を年齢別にみると、20代の下落幅が12.9ポイントで最も大きく、最大の支持層である60代と70代でも大幅に下がっています。
与党「国民の力」が性的接待を受けた証拠の隠滅を教唆した疑惑で、李俊錫(イ・ジュンソク)党代表に対する懲戒処分を決め、党内での権力争いが激化していることや、尹大統領がNATO=北大西洋条約機構首脳会議に出席するためスペインを訪問した際、民間人である尹氏夫妻の知人が同行した問題、尹大統領の親戚が大統領室で勤務している問題などが、支持率下落の要因とみられています。
この調査の信頼水準は95%、標本誤差は±2.0ポイントです。
詳しい世論調査の結果は、リアルメーターと中央選挙世論調査審議委員会のホームページで確認できます。