韓米両国は現地時間の7日、アメリカ・ワシントンで「経済安全保障対話」を開き、半導体など先端技術の協力や、世界的なサプライチェーン危機への対応などを協議しました。
今回の経済安全保障対話は、5月の韓米首脳会談で発足に合意してから初めて開かれたもので、半導体不足やサプライチェーンの危機を打開したいバイデン政権と、韓米同盟を強化したい尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権の思惑が一致したことが背景にあります。
7日にワシントンで開かれた1回目の会議には、韓国から大統領室の王允鍾（ワン・ユンジョン）経済安保秘書官をはじめ、外交部、産業通商資源部、科学技術情報通信部の担当者が出席しました。
またアメリカからは、NSC＝アメリカ国家安全保障会議で技術・安全保障を担当するシニアディレクターのタルン・チャブラ氏や国際経済と競争力を担当するピーター・ハレル氏、さらに国務省、商務省、エネルギー省の担当者が出席し、供給網問題、半導体やバッテリーをめぐる協力、AI＝人工知能をはじめとする科学技術協力、重要鉱物などについてセッション別に対話し、両国間の政策を調整しました。
このなかで、韓国はアメリカが主導する科学技術分野での協力強化の必要性を強調し、アメリカは技術セキュリティの確保について重点的に取り上げたもようです。