尹錫悦(ユン・ソンニョル)政府の初代日本駐在大使に尹德敏(ユン・ドンミン)元国立外交院長が指名されました。
尹大統領は7日、日本駐在大使を含め、国連や中国、ロシア駐在大使の人選を発表しました。
このうち日本駐在大使に指名された尹德敏氏は、韓日関係や北韓問題などを研究してきた国際政治学者で、韓国外国語大学を卒業し、アメリカのウィスコンシン大学で修士、日本の慶応義塾大学で博士号を取得しました。
朴槿恵(パク・クネ)政権当時の2013年から2017年まで、次官レベルの国立外交院長を務めました。
尹大統領の選挙キャンペーンでは、シンクタンクの政策諮問団に参加し、当初から外交や安全保障関連の公約作りに関与したということです。
また、大統領の引継ぎ期間中だった4月には、尹大統領が派遣した韓日政策協議代表団の一員として日本を訪問し、韓日関係の改善にむけた議論に参加しました。
尹德敏氏は、日本の政界や民間に幅広いネットワークを持っていることで知られ、日本の要人らと接触し、韓日関係を改善するための重要な窓口の役割を担うものとみられます。
そのほか、国連駐在大使に黃浚局(ファン・ジュングク)元韓半島平和交渉本部長、中国駐在大使に鄭在浩(チョン・ジェホ)ソウル大学教授、ロシア駐在大使に張虎鎭(チャン・ホジン)元大統領府外交秘書官が指名されました。
この前には、アメリカ駐在大使には与党「国民の力」の趙太庸(チョ・テヨン)元議員が指名されていて、今回の指名でいわゆる「4強大使」の人選が終了しました。