朴振(パク・チン)外交部長官候補は9日、日本の林芳正外相と会談し、韓日関係の早急に改善する必要があるという点で一致しました。
外交部によりますと、双方は両国間の未来志向的な関係発展のための方策について意見交換し、緊張が高まっている地域情勢を踏まえ、早急な韓日関係の改善が不可欠だということで共感しました。
とくに、急変する国際情勢のもと、韓日、韓日米間の緊密な協力を強化する必要があるという点で一致したということです。
双方はまた、1998年に金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相の間で発表した「韓日共同宣言(21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップ)」の精神を受け継ぎ、発展させていく必要があるとして、両国間の懸案の解決に向けて、今後、外交当局間で迅速に協議などを進めていくことにしました。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、日本が反省と謝罪を文書に明記すると同時に、金大中・小渕宣言を基礎とした韓日関係改善を図るシナリオを構想していますが、ただ、日本側は歴史問題について「1965年の韓日請求権協定と2015年の慰安婦合意を守るべき」という従来の立場を堅持しています。
韓国駐在日本大使館の塚本康弘国際報道官は、両者の面談終了後、元徴用工問題や慰安婦問題に関する質問について「国と国との約束は守られるべき」と答えました。
ただ、これまでよりは日本側がやや韓国側を配慮するなど、面談は比較的に和やかなムードで行われたということです。
一方、双方は、新型コロナウイルスの影響で萎縮した民間交流を活性化する方策についても議論しました。
その一環として、金浦(キンポ)-羽田路線の運航再開や2020年3月以降、中断されている両国間のビザ免除の復元がまず行われるのではないかという見方が出ています。
林外相は、10日の尹次期大統領の就任式に日本政府を代表して参加するため来韓していて、岸田首相の親書を尹次期大統領に手渡す予定です。
日本の外相が韓国を訪れたのは、2018年6月の韓日米外相会談以来、4年ぶりです。