第20代大統領の就任式が10日午前、ソウル・ヨイドの国会議事堂前で行われました。
国会議事堂前に用意されたステージでは、午前10時からは大学生らによるダンスパフォーマンスなど式典前の行事が行われ、11時前に尹錫悦大統領夫妻が国会正門前に車で到着し、会場を徒歩で移動した夫妻が壇上に到着すると就任式が始まりました。
就任式のスローガンは「再び、大韓民国!新しい国民の国」です。
就任式には、4万1000人が招待され、抽選で選ばれた一般国民2万4000人のほか、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領夫妻や朴槿恵(パク・クネ)元大統領ら歴代大統領と遺族らが出席しました。
海外からは、アメリカのハリス副大統領の夫ダグラス・エムホフ氏を団長とする代表団が、日本からは林芳正外相や親韓派として知られる鳩山由紀夫元首相が、中国からは習近平国家主席の側近で、事実上のナンバー2とされる王岐山国家副主席が出席しました。
尹大統領は就任の宣誓をした後、就任演説を行いました。演説では、自由、人権、公正、連帯を基盤として、国民が真の主人である国、国際社会で責任を尽くし、尊敬される国にすると述べました。
尹大統領は就任式の後、カーパレードはせず、龍山(ヨンサン)の大統領執務室に移り、公務をスタートしました。
10日午後は、国会で行われる祝賀行事に出席し、夜はソウル市内の新羅ホテル迎賓館に海外の使節団を招待し晩さん会を行う予定です。