韓国の情報機関・ 国家情報院は、NATO=北大西洋条約機構のCCDCOE=サイバー防衛協力センターに韓国など3か国が新たに参加したことを明らかにし、現地時間の5日、記念式典が開催されたと発表しました。
CCDCOEは2008年に、エストニアでロシアが関与したとみられる深刻なサイバー攻撃が発生していたことなどを受け、設立された サイバーセキュリティに特化した研究機関です。
式典には、CCDCOEのヤーク・タリエン所長のほか、今回新たに参加した韓国、カナダ、ルクセンブルクの代表などが出席しました。
タリエン所長は、あいさつで「今回3か国を正式な会員国として迎えることになり光栄である」としたうえで、サイバー分野における会員間の協調が重要であると強調しました。
韓国代表として出席した国家情報院の金善喜(キム・ソンヒ)第3次長は、「国家情報院は今後、CCDCOEの一員として、グロバールサイバーセキュリティを守るため、国際ルール作りや合同訓練などに積極的に参加していく」と述べました。
今回、新たに参加した国のなかで、NATOに加盟していないのは韓国だけです。
一方、韓国がのNATOのCCDCOEに参加したことを中国が問題視していることについて、国家情報院の関係者は「CCDCOEへの加入を、NATOへの加盟とみるのは正しくない」と指摘しました。