次期政府の金仁喆(キム・インチョル)社会総理兼教育部長官候補は3日、記者会見を開き、候補を辞退することを明らかにしました。
先月13日に尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領が指名した長官候補のなかでは、初の辞退となりました。
金氏は記者会見で「国家と社会から受けた恩恵の恩返しをしたかったが、至らぬ点が多かった。すべては私の不徳の致すところだ」と述べました。
金氏は、1996年から1997年までフルブライト奨学金を受けてアメリカで招請教授として在職し、2012年1月から2015年12月まで韓国フルブライト同門会長を務めました。
そうしたなか、金氏の妻と息子、娘の家族全員がフルブライト奨学金を受けてアメリカの大学で勤務したり、留学をするなど、不当な利益を受けていた疑惑が浮上していました。
これ以外にも金氏は、韓国外国語大学の総長を務めていた当時、総学生会と対立した際に学生らに対して暴言を吐いたことが指摘されていたほか、論文の剽窃など様々な疑惑が提起され、候補辞退の可能性がささやかれていました。