曹渓宗など仏教関係者らが最近、李明博(イ・ミョンバク)元大統領や金慶洙(キム・ギョンス)前慶尚南道知事、曺国(チョ・グク)元法務部長官の妻、鄭慶心(チョン・ギョンシム)元東洋大学教授の特別赦免を求める嘆願書を大統領府青瓦台に提出したことがわかりました。
嘆願書は、対立と分裂を解消して国民統合を実現するために、両陣営の象徴的人物の赦免が必要だと強調したということで、鄭教授については、健康悪化を懸念して赦免を要請したと伝えられています。
仏教界からの請願の前には、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の精神的支柱として知られているソン・キイン神父など宗教界の元老も、鄭教授と元統合進歩党議員の李石基(イ・ソッキ)氏に対する特別赦免を建議したと伝えられています。
政界では、文大統領の任期終了の前日である来月8日の釈迦誕生日に合わせて、文大統領が最後の赦免を断行する可能性が提起されています。
しかし青瓦台は、「大統領固有の権限である赦免について言及するのは望ましくない」としたうえで、「青瓦台では赦免に関する議論はまだ行われていない」とコメントしました。
一方、文大統領は25日午後、青瓦台で出入り記者団との懇談会を行います。
任期を10日あまり残して開かれる今回の懇談会で、文大統領は5年間の国政運営に関する感想を述べるものとみられます。
特にこの場で文大統領が、金オ洙(キム・オス)検事総長の辞意を受け入れるかどうかなど検察改革に対する立場をはじめ、李明博元大統領などの赦免、南北関係など懸案に関する立場を表明するか関心が集まっています。