尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領は産業現場を視察し、住民の声を聴くためとして、20日から2日間の日程で全羅道(チョンラド)と慶尚道(キョンサンド)を訪れています。
大統領選挙以降初めて、全羅道を訪れた尹氏は、最初の訪問地・全羅北道(チョンラブクド)全州(チョンジュ)で、「国政の最優先目標は、国民の暮らしを豊かにすることだ。そのために解ける規制はすべて解く」と述べました。
続いて光州(クァンジュ)広域市を訪れ、AI=人工知能中心の「韓国のシリコンバレー」に成長するよう、政府レベルで支援する方針を示しました。
尹氏が地方を訪れ、その地域に合った公約を掲げていることについて、およそ40日後に迫った6月の地方選挙を意識したものと見られています。
しかし、尹氏側は、大統領選挙で掲げた公約を必ず履行するという決意を示したものだと反論しています。
一方、新しい大統領官邸について、外交部長官官邸が有力な候補として検討されているものの、現在も外交部長官が使っているため、尹氏は就任後も当面は瑞草(ソチョ)の自宅から通勤することになりそうです。