次期与党「国民の力」と野党「国民の党」は18日午前、それぞれ最高委員会議を開き、両党の統合を可決しました。
国民の力の李俊錫(イ・ジュンソク)代表と、国民の党の安哲秀(アン・チョルス)代表は午後、両党の統合を公式に発表する記者会見を開く予定です。
今回の統合は、国民の党が国民の力に事実上吸収される形で行われ、統合した新党の名前は国民の力をそのまま維持し、代表も李俊錫代表が務める見通しで、近く国民の党の権垠希(クォン・ウンヒ)議員など合わせて3人の所属政党が国民の力に変更される予定です。
これにより、国民の力の議席数は110席から113席になります。
加えて、国民の党の最高委員が、国民の力の最高委員会に合流する見通しです。
これで、2020年2月23日に国民の党の安哲秀代表が正しい未来党を離党して公式に立ち上げた国民の党は、2年2か月で国民の力に事実上「吸収統合」されます。
統合を公式に発表することで両党は6月1日に予定されている地方選挙の公認候補の選定作業もともに進めるものとみられます。
両党の統合問題は、大統領選挙を6日後に控えて尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領と安哲秀代表が「候補の一本化」に合意し、選挙直後に両党を統合する明らかにしたことで注目が集まっていました。
両党が統合したことで、次期政権への移行を準備する政権引き継ぎ委員会の安哲秀委員長の今後の動きにも関心が集まっています。
安委員長は、尹錫悦政権の初代国務総理を務める代わりに党に復帰すると先月30日明らかにしていて、安委員長は統合以降に自身の勢力をつくることに努めるとの見方が出ています。
ただ、国民の力のベテラン議員などのけん制も本格化するものとみられます。
国民の力のある議員は、「引き継ぎ委員会が終わって安委員長が統合した党に復帰したら、安委員長に対する検証が本格的に始まるだろう」と話しました。