韓半島有事の際に、北韓の長射程砲を迎撃するシステム「韓国型アイアンドーム」の開発が完成目標年度より6年前倒しして2029年に完了する見通しです。
「韓国型アイアンドーム」は、イスラエルの短距離防空システム「アイアンドーム」に類似した迎撃システムで、複数の場所に迎撃ミサイル発射台を設置してドーム型の防空網を形成し、長距離砲の砲弾を迎撃するものです。
北韓からの長距離砲やロケット弾による攻撃に対応することを想定し、2035年ごろの完成を目指していましたが、防衛事業庁は10日、これを6年前倒しして2029年までの完了を目指すと明らかにしました。
戦力化は2035年ごろに完了するということです。
イスラエルのアイアンドームはロケット砲20発余りを同時に迎撃できる性能を持つとされますが、「韓国型アイアンドーム」は、数百発の長射程砲を同時に迎撃する性能を実現することを目指しており、防衛事業庁は、「これまでになかった新しい防衛武器体系になる」としています。
「韓国版アイアンドーム」は2月23日に、韓国西部・忠清南道(チュンチョンナムド)泰安(テアン)郡の安興(アンフン)総合試験場で発射実験に成功しています。