尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期政権は、現政権の省庁体制に合わせて女性家族部長官の人選など組閣を進めることになりました。
政権引き継ぎ委員会の安哲秀(アン・チョルス)委員長は7日、新政権の組織改編を引き継ぎ委員会の期間中に急いで決めず、長官らの人選も今の組織に合わせて進めると明らかにしました。
そのため、選挙期間中に廃止すると公約していた女性家族部も、現在の業務をそのまま遂行する長官を指名することになります。
安委員長は、国内外の経済問題や厳しい外交・安全保障環境などを踏まえ、国際的な懸案に集中するのが望ましいと判断したと説明しました。
政府の組織改編を行うためには、国会で政府組織法を改正する必要があり、多数党の共に民主党の同意を得なければなりませんが、政府の組織改編の問題が大きく取り上げられると新政権の安定的な発足が難しくなると判断したものとみられます。
引き継ぎ委員会によりますと、政府の組織改編をどの程度の規模で行うかについては、あらゆる可能性を残しているとしたうえで、まずは民主党と協議するということです。
また尹氏側が関連の法案を提出したあと、国会で議論するのではなく、引き継ぎ委員会が構想する政府組織を民主党とまず十分協議するということです。
さらに、女性家族部長官の場合は、組織を運営しながら問題を把握し、国民のための組織改編に向けて計画を樹立することになると説明しました。