アメリカが去年10月の東アジア首脳会議で提唱した新たな経済協力構想「IPEF=インド太平洋経済枠組み」について、韓国外交部は24日、参加に向けて積極的に検討を進めていると発表しました。
外交部の崔泳杉(チェ・ヨンサム)報道官は24日の定例会見で、「IPEFへの参加について検討を進めている。韓国政府はIPEFを積極的に歓迎する立場だ」と述べました。
こうした立場を、16日に行われた韓米の外交次官による電話会談などの外交チャンネルを通じてアメリカ側に正式に伝えたということです。
政府は24日に関係長官会議を開き、こうした内容を含めた経済の懸案について点検しました。
会議の結果を踏まえ、来月初めに開かれる対外経済安保戦略会議で具体的な立場を議論するということです。
IPEFは、バイデン大統領が去年10月の東アジア首脳会議で提唱した構想で、中国に対する包囲網を敷く狙いがあります。
貿易促進、デジタル経済と技術の標準、サプライチェーンの回復力、脱炭素化とクリーンエネルギー、インフラなどの分野でパートナー国との連携を探るというものです。
会議では、CPTPP=環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定について、経済に与える影響や、国内における補完対策についての点検も行われました。
CPTPPは、TPP=環太平洋パートナーシップ協定からアメリカが離脱後、日本、オーストラリア、メキシコなど11か国が2018年12月に発足させた経済協力の枠組みです。
政府は、来月中に加入申請書を提出する予定で、現在、国民の声を聴くための準備作業を行っているところです。