去年12月に、恩赦によって釈放されたあとも入院治療を続けていた朴槿恵(パク・クネ)前大統領が24日午前8時半ごろ、およそ4か月ぶりに退院しました。
朴前大統領は、収賄などの罪で懲役22年の実刑が確定し、2017年3月に逮捕、収監されていましたが、去年11月から、肩の疾患や椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの持病が悪化し、病院に入院していました。
その後、去年の12月24日に恩赦によって釈放され、およそ4年9か月にわたる収監生活を終えましたが、そのあとも入院治療を続けていました。
朴前大統領は笑みを浮かべながら歩いて病院を出たあと、健康状態について記者から聞かれると、「国民の皆様に5年ぶりにご挨拶する。多くの配慮をいただいたおかげで健康がかなり回復した」と答えました。
また「この4か月間献身的に治療に当たっていただいたサムスンソウル病院の医療スタッフ、そして関係者の皆様に感謝の意をお伝えしたい」と話したあと、ほかの質問には答えず、車両に乗り込みました。
朴前大統領は、国立墓地の国立ソウル顕忠院(ヒョンチュンウォン)に寄り、父の朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領のお墓参りをしたあと、大邱(テグ)の私邸に移動する予定です。
朴前大統領は恩赦が発表されたあと、「多くの問題があったにもかかわらず赦免を決めた文在寅(ムン・ジェイン)大統領と政府当局に深い謝意を表す」と述べています。
大邱の私邸については、今月2日に代理人を通じて転入届が出され、最近、荷物が運び込まれるなど、引っ越しの準備が進められていました。