次期大統領に当選した尹錫悦（ユン・ソンニョル）氏は17日、インドのモディ首相と電話で会談し、両国の経済協力について意見を交わしました。
会談で、尹氏は自由民主主義の価値を共有するインドと外交や安全保障の分野で実質的な協力の範囲を広げていく確固たる意思を持っているとし、来年両国が国交正常化50周年を迎えるにあたり、両国の「特別戦略的パートナー関係」をさらに深めていきたいと述べました。
これに対し、モディ首相は「地政学的なリスクが大きくなっていく状況で韓国とのパートナーシップが大変重要であり、尹氏の任期中に友好関係が一層深まることを願う」と述べたということです。
尹氏はこれまでに、アメリカのバイデン大統領、日本の岸田首相、イギリスのジョンソン首相、オーストリアのモリソン首相、そして今回のモディ首相の5人の首脳と電話会談しています。
これで尹氏は、アメリカ、日本、オーストラリア、インドの４か国の枠組み「クアッド」の首脳全員と電話会談したことになります。
クアッドは、クアッドは、中国をけん制するためにアメリカ主導で構成された安全保障協議体です。尹氏がクアッドの首脳らと早期に電話会談を終えたことをめぐって、尹政権が目指す対外政策の姿勢が垣間見れるという見方が出ています。