北韓のメディアは11日、韓国大統領選で保守系野党「国民の力」の尹錫悦（ユン・ソンニョル）氏が当選したと初めて報じました。
北韓の朝鮮中央通信は11日、論評抜きの短い記事で、「韓国で3月9日に行われた第20代大統領選挙で、保守野党’国民の力‘の尹錫悦氏が僅差で当選した」とだけ伝えました。
朝鮮労働党機関紙「労働新聞」も11日、ほぼ同じ内容で短く伝えました。
北韓メディアが今回の韓国大統領選の結果を伝えるのは初めてです。
報道は韓国大統領選の投開票日の2日後に出されましたが、当選の輪郭が現れた10日明け方を基準にすれば事実上翌日に報道したことになります。
北韓メディアは、過去の韓国大統領選で保守系候補が勝利した際には、候補者の名前に言及しなかったり、選挙結果を一定期間黙殺するケースもありました。
一方、5年前に革新系の文在寅（ムン・ジェイン）氏が大統領に当選した際には、朝鮮総連＝在日本朝鮮人総連合会機関紙の朝鮮新報が翌日に「政権交代を成し遂げた民衆の力」と素早く伝えています。