3月1日の独立運動記念日を祝う式典が開かれ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が任期最後となる演説をしました。
ソウルの国立大韓民国臨時政府記念館で開催された記念式典で、文大統領は「日本が先進国としてリーダーシップを持つことを心から願う。そのためには歴史を直視し、歴史の前で謙虚にならなければならない」と強調し、「隣国の国民の傷に共感できるとき、日本は信頼される国になるだろう」と述べました。
一方で、新型コロナや気候変動など、世界レベルでの課題に対応するために「常に対話のための扉は開いておく」と語りました。
北韓に対しては「現政権発足当時、北韓の核問題をめぐって劇的な対話で平和を築くことができた」とする一方で、「対話が途絶えた平和はぜい弱だ」と述べ、韓半島の平和を持続させるための対話努力を続けるべきだと強調しました。
ことしの記念式典は、新型コロナの感染状況を考慮し、文大統領夫妻や国会議長など政府関係者、政党や宗教団体の代表、独立有功者など50人あまりが参加し、小規模に開催されました。