来月9日の大統領選挙に向けて、4人の候補による2回目のテレビ討論会が11日午後8時から2時間にわたって行われます。
革新系与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏、中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)氏、革新系野党「正義党」の沈相ジョン(シム・サンジョン)氏が出席する討論会は、JTBCや、TV朝鮮など、ケーブル向け総合編成チャンネル4社のほか、YTNなど、ニュース専門テレビ局2社のあわせて6社がそれぞれ生中継します。
討論のテーマは、若者向けの政策や新型コロナ対策、危機克服策など「経済」や「社会」問題となっていますが、自由討論では、最近、尹氏が大統領に就任すれば現政権の積弊=積み重なった弊害を清算するための捜査を行うとした発言をめぐる激しい攻防が交わされるとみられます。
また李氏をめぐっては、城南(ソンナム)市長時代に主導した宅地開発で側近らが巨額の利益を得たとされる「大庄洞(テジャンドン)疑惑」が争点となりそうです。
討論では、李氏は、リスク管理能力をアピールし、20代と30代向けの公約を具体的に示すとされ、尹氏は、指導者としての国政哲学を示すほか、新たな政府の分野別の青写真を示すものとみられます。
沈氏は、ほかの候補とは明確に異なる公約を浮き彫りにし、革新系政党としての意気込み強調するとされ、安氏は、医師、IT企業経営者出身として「科学技術国家」への大転換など未来のビジョンを示すことに集中するとみられます。