文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、OECD=経済協力開発機構東南アジア地域プログラム閣僚会合に出席するため、韓国を訪れているマティアス・コーマンOECD事務総長とベトナムのブイ・タイン・ソン外相と相次いで会談し、ポストコロナ時代におけるパートナーシップ戦略について意見を交わしました。
文大統領は9日午前、大統領府青瓦台でマティアス・コーマンOECD事務総長と会談しました。
文大統領は会談で、コーマン氏がアジア太平洋地域出身者として初めてOECD事務総長に選ばれたことに祝意を伝えました。
また文大統領は、「OECD東南アジア地域プログラム閣僚会合のテーマ『人間中心の未来:よりスマートでグリーンかつ包摂的なASEAN=東南アジア諸国連合に向けたパートナーシップ』は、ASEANと韓国の協力の精神でもある。ポストコロナ時代におけるグローバルな回復戦略においても欠かせない精神であるだけに、世界がこの方向に進むようOECDがより多くの役割を果たしていくことを期待する」と述べました。
また韓国が去年、OECDへの加盟から25年となり、OECD閣僚理事会の副議長国となったことについて、「とても意義深く思う」としたうえで、「それに見合った役割を果たすよう最善を尽くす」と語りました。
文大統領はこのあとベトナムのソン外相とも会談し、「両国は、新型コロナウイルス感染症の影響で、人の交流は冷え込んでいるものの、そのほかでは最上の関係を保っている。ことしは、国交樹立から30年という節目の年であるだけに、両国関係が一層深まるきっかけになることを願う」と述べました。