日本政府が、ユネスコの世界文化遺産への登録を目指す日本国内の候補に、新潟県の「佐渡の金山」を選んだことについて、与党「共に民主党」の議員50人が、候補選定の中止を求める決議案を国会に提出しました。
与党「共に民主党」の議員50人は6日、国会で記者会見し、「日本政府の『佐渡の鉱山』の世界文化遺産登録の候補選定中止を求める決議案」を国会に提出したと発表しました。
決議案では、「日本が韓半島出身者の強制労働の現場を世界文化遺産に登録しようとする試みは2015年の端島炭鉱、いわゆる軍艦島に続いて2件目だ。日本が軍艦島の登録当時、戦時徴用された韓半島出身者に対する人権弾圧と労働力収奪の実態を説明するとしていた約束を履行するまでは、『佐渡の鉱山』の世界文化遺産登録の候補選定中止を求める」としています。
参加した議員らは、「それでなくても韓日関係が冷え込んでいるなかで、『佐渡の鉱山』の登録をめぐって対立が深まれば、両国関係の改善は、さらに遠のいてしまうということを日本政府は肝に銘じてほしい」と強調しました。