故・朴元淳（パク・ウォンスン）前ソウル市長の元秘書へのセクハラ疑惑を捜査してきた検察は、朴前市長を不起訴処分とし、捜査を終結しました。
ソウル中央地方検察庁の女性児童犯罪調査部は、業務上の威力によるセクハラの疑いなどがかけられていた朴元淳前市長について、先月30日、不起訴処分とすることを決めました。
検察は、被疑者の朴元淳前市長が死亡したため、公訴権がなくなったとしています。
ソウル市長秘書室に勤めていた被害者の女性は、2020年７月、朴前市長からセクハラ行為を受けたとする告訴状をソウル地方警察庁に提出しました。
朴元淳前市長は、告訴状が受理された次の日に行方がわからなくなり、その後、ソウル市内の山中で遺体で見つかりました。
警察は、専門担当捜査チームを設置し、５か月間の捜査を経てセクハラ疑惑についての公訴権がないとして、事件の書類を検察に送りました。
また、ソウル市関係者がセクハラ行為をほう助したとする告発についても、証拠不十分とする書類を検察に送りました。
その後、事件を１年半近く捜査してきた検察は、朴前市長のセクハラ行為とソウル市関係者のセクハラ行為ほう助の疑いに対して、いずれも不起訴処分としました。