文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、任期が残り4か月となったことを受けて、「むしろ今が最も緊張すべきときだ」と語りました。
文大統領は4日、新年初の閣議で「新型コロナの危機は深刻であり、激変の時代を切り拓いていかなければならない重要な時期だ。任期が残り4か月となった今、逆説的に最も緊張しなければならない時だ」と述べました。
文大統領は、オミクロン株の拡散に対する感染予防措置と自営業者への補償と支援に最善を尽くすよう指示し、世界経済の構造的な変化や不確実性に対する政府レベルの対応力を高めるべきだと強調しました。
また、去年、過去最高を記録した輸出の成果に触れ、「保護貿易や技術覇権、カーボンニュートラルやデジタルトランスフォーメーションなど急変する貿易秩序や通商環境の変化に積極的に対応し、物流の滞りやサプライチェーンのリスクにも備えなければならない」と述べました。
とくに「サプライチェーン問題は、一時的なものではなく、常に潜在する構造的なリスク要因となっている」として、「特定の国に対する輸出の依存度が高い品目へのチェックを強化し、国内外の生産基盤の充実や輸入先の多角化、技術開発など中長期的な対策を講じるべきだ」と呼びかけました。