文在寅大統領は3日、任期中の最後となる新年演説を行い、3月の大統領選挙について、「憎悪と分裂ではなく統合の選挙になることを願っている」と語りました。
先ごろ国民統合を掲げて朴槿恵(パク・クネ)前大統領に恩赦を与えたのと同じように、大統領選挙も「統合」を中心的な価値に据えるべきだとするメッセージを発したものと受け止められています。
文在寅大統領はまた、残りの任期中に取り組むべき課題として、「コロナ禍からの完全な回復」を挙げ、感染予防措置による営業制限で被害をこうむった小規模事業者に対する迅速な補償を行うとしました。
また不動産をめぐっては、価格をしっかりと安定させる一方で、住宅供給を加速させるとしています。
そして北韓との関係については、任期中、「多くの成果があったが、進むべき道のりは長い」と述べ、「最後まで南北関係の正常化と平和の道を模索する」と、意欲を示しました。