3月の大統領選挙の候補、進歩系与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事が、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前検察総長に対して優勢とする調査結果の発表が、新年に入って続いているなか、中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表の支持率の上昇が目立ち、野党候補の一本化の可能性に注目が集まっています。
KBSが行った調査では、安哲秀氏の支持率は8.1%と、2週間前の4.8%から大幅に伸びています。
一方、尹錫悦氏の支持率は7ポイント近く下がっていて、存在感を高める安哲秀氏との候補一本化の可能性に注目が集まっています。
これについて安哲秀氏は、「政策と道徳性のアピールに力を入れれば、1月末頃に現在の「二強構図」に亀裂をつくることができる」と強調していて、候補一本化はしない考えを示しています。
一方の「国民の力」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は、「候補一本化ではなく、20代・30代の支持層の確保に乗り出すべきだ」と述べ、候補一本化には慎重ですが、金鍾仁(キム・ジョンイン)総括選挙対策委員長は、「候補一本化が一定部分役に立つだろう」と述べ、候補一本化も視野に入れて対応していく姿勢を示しています。
結局、候補一本化は安哲秀氏の支持率の今後の推移がカギを握っているとみられ、安氏の支持率上昇が一時的な現象にとどまるのか、今後も続くのかに関心が集まっています。
★2022年1月18日修正