韓国はことし、兵器の輸出が初めて輸入を上回りました。
韓国は11月29日から12月2日までエジプト・カイロで開かれた防衛産業展(EDEX)に出展し、多くの商談や引き合いがありました。
これらの結果、韓国防衛産業のことしの輸出額は、コロナ禍にもかかわらず、これまでの年間約30億ドルを大きく上回る46億ドルとなり、初めて輸出額が輸入額を上回りました。
これについて韓国防衛産業振興会は、「新形コロナウイルスによって世界各国が国防予算を削減し、防衛関連の輸出や受注も遅れていた状況を踏まえれば、今回の成果は意義深い」と評価しています。
このうち「ハンファ・ディフェンス」の「K-9自走砲」は、オーストラリア向けに1兆ウォン規模の輸出となり、さらにエジプトとも2兆ウォン規模の契約を交渉中であるほか、次世代装甲車の「レッドバック」も来年、オーストラリア向けの輸出が実現する可能性があるとされています。
また、エジプトに地下鉄車両の輸出を行った「現代ロテム」は、「K-2戦車」などの輸出を狙っています。
しかし「オミクロン株」の拡大を受けて、世界各地で予定されていた防衛産業展示会の開催が不透明になっていることから、確実な先行きは見通せない状況です。