日本の東京電力が、福島第一原子力発電所でたまり続ける処理水を再来年2023年4月ごろに海へ放出するとする実施計画を申請したことについて、韓国政府は声明を出し、深い懸念を示しました。
東京電力は21日、福島第一原発にたまり続ける処理水について、再来年4月ごろに基準以下の濃度に薄めて海へ流すとする実施計画を原子力規制委員会に申請しました。
実施計画には、処理水を海に流すのに必要な設備の運用方法や、処理水の濃度の分析方法などが盛り込まれており、今後規制委員会が計画が妥当かどうか審査することになります。
これについて韓国政府は、会見を開き「処理水の海洋放出について、日本側は十分に説明しておらず、これに対する詳細な説明を要請する政府レベルの質問書を日本政府に送った」と明らかにしました。
そのうえで「我々が重ねて懸念を表明し、継続して計画を撤回するよう求めたにもかかわらず、日本が一方的に処理水の海洋放出に向けた手続きを進めたことについて、深い懸念を表明し、外交ルートを通じて韓国側の立場を伝える考えだ」と述べました。