政府が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「段階的な日常回復」、いわゆる「ウィズコロナ」を一時中断することを決定したことについて、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日、国民に陳謝しました。
文大統領は、「段階的な日常回復を進めていくなかで、重症患者の増加を抑えることができず、病床確保などの準備も十分ではなかった。このたび政府の感染対策を再び強化することになり、国民に申し訳ない」として、国民に陳謝しました。
また、「感染対策が強化されたこの期間中に、改めて整備を進め、感染拡大を最大限安定化することができるよう取り組んでいく」と述べました。
そして、感染対策の強化で影響を受けることが予想されえる、自営業者について、損害の補償や支援策を速やかに確定し、進めることができるようにすると強調しました。
政府は、新型コロナの感染急拡大を受け、感染防止対策「社会的距離の確保」の調整案を16日に発表しました。それによりますと、私的な集まりの人数制限は今月6日から8人から6人に縮小されたのに続いて、さらに4人までに縮小されることになりました。これは去年12月の「第3波」当時に導入された感染防止対策と同水準の制限で、事実上、ウィズコロナ以前へUターンする形となりました。